「数を自分の都合のいいようにごまかす」という意味の「さばを読む」。
さばを読むのさばは、魚のサバです。
サバは痛みやすい魚です。
少しの時間ですぐにだめになってしまう上にたくさんとれる魚。
魚市場で数える際には、時間との勝負でした。
そのためサバを数える時は早口で急いで伝えました。
数のごまかしも間違いも他の魚より多かったのです。
さばの数を読み上げる。
サバを読む、は、そこから数をごまかす意味になりました。
サバを読むというと年齢をごまかす意味が一番多いです。
29歳なのに「25歳で~す」と言ってみたり。この場合は「4歳さばを読んだ」です。
スリーサイズを鯖読みするケースもありますね。
女性に関連する言葉が多いのが面白いです。
女の方が数字を気にするんでしょうか。
なお、年齢を高く言ったり胸を小さく言ったりする「逆サバ」もあります。
サバを読むの語源をもう一つ。
数が多いことを指す古語の「さは」から転じた説もあります。