四月一日と書いて「わたぬき」と読む読み方、知っていましたか?
珍しい名字でもあります。
日本全国にワタヌキさんは100人程度いるようですね。
歯科衛生士の就職・求人
漫画「xxxholoc」(CLAMP)でも主人公の男の子が四月一日ワタヌキくんでした。
この作品には五月七日(つゆり)ちゃんという女の子も登場しましたが、それは次の機会に。
(ついでに月日の苗字は他にもいくつかあります)
わたぬきの由来は、ちょうど4月に衣替えをする習慣から来ています。
平安時代では衣替えは四月一日と十月一日にすると決められていました。
平安時代ですから旧暦です。
旧暦の四月一日は現代の四月下旬、26日頃に相当します。
四月の衣替えは冬物から春夏ものに変える季節。
中綿を入れていた厚地の着物から綿を抜いて春物にする、綿入れの着物を脱ぐ、という意味から「綿抜き→わたぬき」となったのでした。
今で言えばゴールデンウィーク前に冬物をしまって春夏物に入れ替える感じだったのでしょうね。
制服の衣替えは5月下旬か6月ですけれども、確かに4月下旬になればもう冬物はいらないです。
春物のコートもそろそろお役御免の時期ではないでしょうか?
そう考えると昔の人の習慣も理解できる気がします。
同じ読み方で「綿貫」さんという苗字もありますね。
こちらも同じ由来です。
また、違う由来として綿をよい田畑とし、田畑を貫く一本道、という意味もあるようです。
源氏と平家をもととして、武の本性をカモフラージュする意味合いもあったそうです。