縁の下の力持ち、は、一見すると目立たないけれど影でみんなを支える大事な存在。
縁の下の力持ちの由来について書きます。
縁の下の縁は、大阪四天王寺の舞台の下で舞われた「縁の下の舞」が由来です。
神仏に奉納される特別な舞で、人の目に触れられない舞台の下でひっそりと行われているそうです。
現在でもこの舞は10月22日に毎年行われています。
今は舞台の下ではなく、四天王寺の前庭で舞われるそうですが。
縁の下の縁の字はもともと「椽」でした。
「椽」は「たるき」とも読みます。
垂木、つまり木造建築の屋根板を支える部分の木材です。
縁側の下ではないのですね。
大阪四天王寺の縁の下の舞は、経供養の祭事です。
人目に触れずに行うのが条件で、昭和40年頃には関係者以外に完全非公開で行われていました。
それなのに有名な「縁の下の力持ち」の由来になってるのって面白いですね。
このような経緯から、縁の下の力持ちは人目に触れないけれど大事な役目、という意味になったのだと思われます。